フィルムの最小ロット(概ね2,000~3,000m)なら、材質はいろいろ選んでいただけます。
包装される本体や包装イメージに合った材質であれば、仕上がりや作業性に関して申すまでもないと思います。

ここで、相当大きなロットについては自動包装に委ねるとして、たとえば10万個未満の数量ですと手被せによる包装が中心になってくると思います。
仕上がり、作業性は特に重要視されることになりますが、まず最初に候補にすべきはPVC=塩ビシュリンクではないでしょうか。PVCシュリンクチューブ(薄物)は現在メーカー4社が製造しており、品質・価格・調達に関しては安定しています。

http://www.shrink-kobo.com/film/film.html

グンゼ高分子(株): Gチューブ
相模ゴム工業(株): ニューハンシュリンク
東興資材工業(株): ハイチューブG101
堺化成工業(株): フルコンパックチューブ

製袋加工ではRシールやボトムシール、(スリーブ)カットなどになります。

サイズに関しては、特に折径で若干大きめに出来上がること、5~10mm間隔、自然収縮が大きいのでロットによってバラつくことがあり、そのため細幅での折径設定が難しいことがあります。
ただし、PPやPETなどに比べて元々低温で収縮しますので、多少のブカブカ感はさほど問題ではないかも・・・
むしろ手被せしやすい状態かもしれません。

収縮率は一般にタテ30%ヨコ50%前後のアンバランスものが採用されます。

最小ロットは3,000m、通常1週間前後リードタイムがあります。製袋加工までならさらに1週間程度加わります。

収縮作業では、Rシールなどの袋ものであれば袋の開口部より収縮させていきます。内包物がボトルであればRシール部を頭にし、開口部が底になりますので、底部からシュリンクマシン=シュリンクトンネルに投入します。
収縮温度は140~180度程度を基準に、内包物の大きさや作業性、コンベア速度は全体の作業スピードとの関係などもあるので一概に言えませんが、基本は「高温・高速」で手早くきれいにだと思います。ご参考まで。

その際、シュリンクマシンに入る直前に底部をヒートガンなどでプレヒートさせ、少し収縮させておけばより完璧に仕上がります。

これは、底部のフィルムを早く固める(シュリンクすると硬化する)ことにより、胴体部や頭部とフィルムとの間に空気を溜めることができ、フィルム内側からの適度な張りを保ちつつ収縮していくからです。胴体部や頭部に適切に設けられた空気抜き穴から溜まった空気は抜けていきます。
底部プレヒートなしでも同様の効果もありますが、若干長さも短くできることがあります。

http://www.shrink-kobo.com/tool/gun.html

当然、完全密封をすることもできます。密封しない場合より、溶断シールのシールしろ30~60mmくらいフィルムを長くします。作業にはインパルスシーラーなどが必要となります。

インパルスシーラーで、溶断シール用はニクロム線=熱線が丸いものです。平たいものは溶着用です。卓上型の簡易なもので十分だと思います。温度調節や使用法など、特に難しいものでありません。ニクロム線やテフロンシートなどの消耗品を交換していけば大丈夫だと思います。
弊社が取り扱っています、白光(株)ではシール幅200mm、350mmの2種があります。ネットでは400mm以上のサイズの製品も販売されています。

http://www.shrink-kobo.com/tool/index.html

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